太陽光発電の気になる騒音事例

最終更新日 2021年3月11日

監修・著者 ソーラーパネル業界人 山田 弘樹

太陽光発電の気になる騒音事例

「太陽光発電」はここを確認

節制に強いことが魅力の太陽光発電ですが、まったくトラブルがないわけではありません。うちの一つがパワーコンディショナーによって起こる騒音で、近隣の人の迷惑にならないためには対策が必須です。どのようなことをすればいいのでしょうか。

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パワーコンディショナーがトラブルを起こす

太陽光発電で使う物は、ソーラーパネル以外にもパワーコンディショナーがあります。パネルから生成された電力を交流電力に変えるのに使いますが、それが稼働した時の音が近隣に迷惑となることがあります。充電量を多くしたメガソーラーを導入した場合はコンディショナーも大きくなり、出てくる音もかなりの音量になります。初めは苦情で済んでも行くとこまで行けば訴訟に発展することもあり、太陽光発電導入時は周りに出る影響も考慮に入れなければなりません。コンディショナーはどこに付けるかなど、配置の構図を事前に考えてからの導入が最善です。

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導入前に周りの状況を把握しよう

導入することになったら、最初は周辺状況を確認しましょう。例えば、パネルが稼働する日中が静かなところは音はより強く響きます。すぐ隣に人が住んでいなくても、迷惑に感じる人がいるかもしれないわけです。住居が密集する住宅街などでは、置き場や規模も考えなければなりません。設置場所の周辺からどんな設備がふさわしいかを見極め、場に適した物を導入することが大切です。充電量が少ない小規模のパネルでも、コンディショナーが室内設置型なら周りへの騒音も少なくなります。収益ばかり考えず、それ以外の損失を減らすことも考えましょう。

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防音メーカーへの相談も有効な手段

コンディショナーを室内設置にする場合でも、気を付けることはあります。コンディショナーを設置する場所がリビングのような人が集まる場所の場合、自分や他の家族が不快な思いをすることがあります。このままでは結局不快になる、そうならないためにコンディショナーにひと工夫します。おすすめな方法が、コンディショナー周辺を防音素材で囲むことです。専門メーカーでは一般住宅でも使える防音パネルを扱っているため、一度相談してみましょう。騒音解決の目処があるなら、設備の選択幅も広くなります。騒音対策は、快適な生活を確保するためでもあるわけです。

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まとめ

まとめ

太陽光発電は電力売却による収益というメリットがありますが、同時に周りをトラブルに巻き込む可能性も併せ持っています。考えなしの導入は、収益よりずっと大きい損をもたらすこともあります。導入後はどうなるか、先を見据えることが肝心と言えます。

 

【この記事を書いた人】山田 弘樹
これまでに太陽光発電会社での営業を10年経験しました。もちろん、自宅にも設置しています。業界にはかなり精通しています。


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【太陽光発電についての公式資料】
経済産業省 太陽電池発電設備を設置する場合の手引き
国土交通省 太陽光発電設備等に係る建築基準法の取扱いについて
環境エネルギー庁 FIT法改正で私たちの生活はどうなる?

【太陽光発電の関連団体】
JPEA 太陽光発電協会

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